玄関の「ちょい置き」はなぜ起きる?散らかりにくい玄関をつくる間取りの考え方
暮らしの5分
玄関の「ちょい置き」は、なぜ起きる?
散らかりにくい玄関をつくる間取りの考え方
家に帰ってきたら、鍵、バッグ、郵便物、買い物袋を、
つい玄関に置いてしまう。
「あとで片付けよう」と思いながら、
気づけば次の日も同じ場所に残っている。
玄関のちょい置きは、
片付けが苦手だから起きるとは限りません。
置く場所や収納までの動線が、
毎日の行動に合っていない可能性があります。
玄関のちょい置きは、性格の問題ではありません

帰宅後に手に持っている物は、玄関の使いやすい場所へ自然と集まります。
玄関が散らかると、
「自分は片付けが苦手だから」と考えてしまいがちです。
しかし実際には、帰宅後の動きに合う収納や一時置き場がないために、
その場へ置くしかないケースが少なくありません。
玄関に物が置かれやすい主な理由
- 鍵や郵便物を置く定位置がない
- バッグを収納する場所が玄関から遠い
- 買い物袋を一時的に置ける場所がない
- コートや上着をすぐに掛けられない
- 家族それぞれの持ち物の住所が決まっていない
人は、帰宅したあとに最短の動きで行動します。
収納が使いにくければ、
収納まで運ばず、手近な場所へ置いてしまいます。
帰宅後30秒の動きを考える

帰宅してからの30秒を設計すると、無理なく物を元の場所へ戻せます。
散らかりにくい玄関をつくるために大切なのは、
収納量だけを増やすことではありません。
家族が玄関に入ってから、
どのような順番で動くのかを考えることです。
帰宅後の行動を具体的に書き出す
例えば、仕事や買い物から帰ったあと、
次のような動きが考えられます。
- 玄関の鍵を開ける
- 靴を脱ぐ
- 鍵を置く
- バッグや上着を置く
- 郵便物を確認する
- 買い物袋をキッチンまで運ぶ
- 手洗いや着替えをする
この動線の途中に収納や一時置き場があれば、
片付けは無理なく続きます。
反対に、収納が遠かったり、
扉を何度も開ける必要があったりすると、
毎日の小さな面倒が積み重なります。
散らかりにくい玄関をつくる4つの工夫
1.鍵や印鑑の定位置をつくる
鍵、印鑑、宅配便の受け取りに使う小物などは、
玄関の近くに専用の場所をつくると便利です。
小さなカウンターや引き出し、
壁面のニッチなどでも十分です。
ただし、玄関に広いカウンターをつくりすぎると、
物が集まる場所になることもあります。
何を置くのかを決めたうえで、
必要な大きさに抑えることが重要です。
2.バッグを帰宅動線上に収納する
バッグの収納場所が2階の寝室や、
玄関から離れたクローゼットにあると、
毎日そこまで運ぶのが面倒になります。
玄関収納やファミリークロークの中に、
バッグ専用の棚やフックを設けると、
帰宅後すぐに片付けられます。
3.郵便物の一時置き場を決める
郵便物は、その場ですぐに処分や保管を判断できないことがあります。
そのため、一時的にまとめておくトレーやボックスを用意し、
確認する場所まで動線をつなげておくと散らかりにくくなります。
4.買い物袋をキッチンまで運びやすくする
駐車場から玄関、そしてキッチンまでの動線が長いと、
買い物袋を玄関へ一度置きたくなります。
駐車場の位置、玄関の向き、
パントリーやキッチンへの距離を合わせて考えることで、
帰宅後の負担を減らせます。
玄関収納とファミリークロークの違い

玄関収納とファミリークロークは、家族の持ち物と帰宅後の行動に合わせて使い分けます。
玄関収納が向いているもの
- 靴
- 傘
- 外遊び用品
- ベビーカー
- アウトドア用品
- 宅配便の受け取りに使う小物
ファミリークロークが向いているもの
- 通勤用バッグ
- 上着やコート
- 帽子
- 子どものランドセル
- 保育園や学校の荷物
- 帰宅後に着替える衣類
どちらか一方をつくればよいわけではありません。
家族の持ち物や帰宅後の行動によって、
必要な収納は変わります。
大切なのは、収納の名前や広さではなく、
毎日の動きに合っているかどうかです。
収納は広さよりも場所が大切です

大きな収納よりも、使う場所に必要な収納があることが暮らしやすさにつながります。
大きな収納をつくっても、
使う場所から遠ければ、片付けは続きません。
反対に、小さな収納でも、
必要な場所にあれば毎日の負担を減らせます。
収納計画で確認したいこと
- 誰が使うのか
- 何を収納するのか
- いつ使うのか
- どこから持ってくるのか
- 使ったあと、どこへ戻すのか
収納量を考える前に、
暮らしの動きを確認することが、
散らかりにくい住まいへの第一歩です。
よくある質問
Q.玄関収納はどれくらいの広さが必要ですか?
家族人数だけではなく、
靴の数、趣味用品、ベビーカー、外遊び用品などによって変わります。
必要な物を一度書き出してから広さを決めることが大切です。
Q.玄関にカウンターをつくると散らかりませんか?
広すぎるカウンターは物が集まりやすくなります。
鍵や印鑑など、置く物を限定し、
必要最低限の大きさにすることをおすすめします。
Q.ファミリークロークは玄関の近くがよいですか?
帰宅後に上着やバッグを片付ける暮らしであれば、
玄関近くが便利です。
ただし、洗濯動線や着替える場所との関係も確認する必要があります。
Q.収納を増やせば玄関は片付きますか?
収納量だけでは解決しないことがあります。
収納が動線から外れていると使われないため、
広さと同時に位置や使い方を考えることが重要です。
まとめ|片付ける前に、置いてしまう理由を考える
玄関のちょい置きは、
家族の性格や片付け習慣だけが原因ではありません。
置く場所がない。
収納までの動線が遠い。
一時置きできる場所がない。
こうした小さな不便が、
毎日のちょい置きにつながっています。
「片付ける習慣」をつくる前に、
なぜそこへ置いてしまうのかを考えてみる。
その視点が、
暮らしに合った間取りや収納計画につながります。
暮らしから考える家づくり相談
玄関収納やファミリークロークなど、
間取りだけを見ていても、
本当に暮らしやすい家になるとは限りません。
WOOD SUPPLY ARCHITECTでは、
家族の毎日の動きや、
今の住まいで感じている小さな不便から、
家づくりを一緒に考えます。
新築、間取り、土地探しについて、
まずはお気軽にご相談ください。


