廊下にも、役割をつくる。|面積だけでは決まらない、暮らしをつなぐ間取り
家づくりの打ち合わせで、
「廊下は、できるだけ少なくしましょう」
と言われることがあります。
確かに、廊下を減らせば、その分をリビングや収納、居室に使えます。
限られた面積の中で考えれば、廊下を少なくすることは、間取りを効率よくまとめる方法の一つです。
でも、廊下は本当に、なくしたほうがいい場所なのでしょうか。
廊下は、毎日何度も通る場所
廊下は、図面で見ると細長い空白のように見えます。
けれど、実際の暮らしでは、家族が一日に何度も通ります。
朝、子どもが寝室から起きてくる。
洗濯物を抱えて、ランドリースペースや収納へ向かう。
帰宅した家族が、玄関からリビングへ歩いていく。
部屋と部屋をつなぎながら、家族の動きもつないでいる。
廊下は、何も起きない場所ではありません。
暮らしの途中にある、大切な場所です。
面積だけを見れば、廊下は小さいほうが効率的
家づくりでは、床面積に限りがあります。
廊下を1畳減らせば、その分だけ収納を増やしたり、部屋を広くしたりできます。
そのため、次のような考え方は、決して間違いではありません。
- 廊下をできるだけ短くする
- リビングを通って各部屋へ入る
- ホールを小さくまとめる
ただし、効率だけを優先すると、暮らしに必要な距離や余白まで削ってしまうことがあります。
大切なのは、廊下があるか、ないかではなく、
その廊下を、何のために通るのか。
を考えることです。
廊下に役割を持たせる
廊下は、少し工夫するだけで、ただの通路ではなくなります。
小さな窓をつける
廊下の先や途中に窓があると、暗くなりやすい場所に自然光が入ります。
朝の光が差し込み、時間の移ろいを感じられる場所になります。
窓の先に庭や空が見えれば、歩くたびに小さな景色が生まれます。
浅い収納をつくる
廊下の壁面に、奥行きの浅い収納をつくる方法もあります。
掃除道具や日用品、家族で共有する物をしまう場所として使えます。
ただし、通路幅を狭くしすぎないように、収納の奥行きや扉の開き方まで考えることが大切です。
家族の写真を飾る
廊下は、家族の写真や子どもの作品を飾る場所にも向いています。
普段は立ち止まらない場所だからこそ、歩きながら自然に目に入ります。
何気ない通路が、家族の時間を残す場所になります。
庭が見える方向へ伸ばす
廊下の突き当たりに庭や緑が見えると、その先へ進みたくなる空間になります。
廊下の長さが、単なる距離ではなく、景色へ向かう時間に変わります。
廊下の幅だけでなく、何を持って通るか
間取り図を見るときは、廊下の長さや幅だけを見るのではなく、次のことを考えてみてください。
- 誰が通るのか
- 何を持って通るのか
- どの部屋から、どの部屋へ向かうのか
- 家族同士がすれ違えるか
- 扉を開けたときに通路をふさがないか
たとえば、洗濯物を抱えて通る廊下なら、狭すぎると毎日の小さなストレスになります。
子どもが走って通る場所なら、扉の位置や家具の角にも配慮が必要です。
図面の中では静かな廊下も、暮らしが始まれば、人と物が動きます。
廊下は、なくせばいいのではない
廊下を少なくすることが、良い間取りになることもあります。
反対に、廊下をつくることで、生活音や視線を分けたり、部屋同士の距離を整えたりできることもあります。
だから、廊下は単純に無駄と決めるのではなく、
暮らしの中で、どんな役割を持たせるか。
を考えることが大切です。
面積の数字だけでは、暮らしやすさは決まりません。
WOOD SUPPLYが考える家づくり
WOOD SUPPLYは、間取りを考えるとき、面積だけを見ません。
家族がどこを通り、何を持ち、どんな景色を見ながら暮らすのか。
図面の線の先にある、毎日の動きを考えます。
廊下は、なくせばいいのではなく、
何のために通るのかを考える。
WOOD SUPPLYは、面積の前に、暮らしを考えます。
家づくり・間取りのご相談
家づくりを考えるときは、間取り図の廊下を指でたどってみてください。
誰が、何を持って、どこへ向かうのか。
その動きを追うと、図面の中に隠れている不便や、暮らしやすくするためのヒントが見えてきます。
WOOD SUPPLYでは、部屋数や広さだけではなく、家族の普段の過ごし方から間取りを一緒に考えています。
家づくりや間取りについて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。


